先進的なシステム(サステナビリティを支える技術)

長寿命高効率環境配慮型特高変圧器

環境負荷低減を目的として、カーボンニュートラル効果が期待出来る、菜種油を用いた油入変圧器を計画しています。鉱油と比べ、環境面だけでなく、長寿命化、高効率化を実現し、引火点が高い点から安全性にも優れています。

デュアルフューエル式非常用発電機

液体燃料だけでなく、災害に強く安定調達可能な都市ガスを併用することで、万が一外部からの電力供給が途絶えた場合にも長時間電力供給を可能としています。ガスの供給遮断時にも、地下タンクに貯蔵した液体燃料で約72時間電力供給を継続出来ます。

ターボヒートポンプ

冷水と同時に温水も製造出来る高効率(冷水・温水同時製造時10.0以上)なターボヒートポンプの導入を計画しています。冬季において、あえて冷水負荷を作ることで温水を同時製造し、プラントのシステムを向上します。

蓄熱槽

国内最大級の水蓄熱槽(20,500㎥)の導入を計画しています。熱の需給調整によるプラントの高効率化に加え、非常時はへ中水として供給し、まち全体のレジリエンス強化に貢献します。

多様な再生可能・未利用エネルギー

バイオガス

東日本エリアで初となるビルインタイプのバイオガスシステムの導入が計画されています。生ゴミを減容する過程で生成されるメタンガスをボイラで活用し、街区内でのエネルギー循環を目指します。

太陽熱

複合棟Ⅰ屋上の第1サテライトプラントに太陽熱集熱パネルの設置を計画しています。太陽の熱をそのままエネルギーとして使用するため効率が良く、優先的に使用することでエネルギー効率の向上を図ります。

下水熱

芝浦水再生センターから供給を受ける下水再生水から熱を取り出し、ヒートポンプに組み入れて熱供給します。未利用エネルギーを最大限活用することでCO2排出量の低減に貢献します。

厨房排水熱

複合棟Ⅰ・Ⅱの商業施設から排出される厨房の排水から熱を取り出し、ヒートポンプに組み入れて熱供給します。未利用エネルギーを最大限活用することでCO2排出量の低減に貢献します。

蓄熱槽を活用した高度なエネルギーマネジメント

TAKANAWA GATEWAY CITYでは、国内最大級の水蓄熱槽を設置。エネルギーセンターと連動させ、一定の熱製造量で熱源を効率的に稼働し、プラント全体が最高効率となる熱製造を実現し、省CO2に寄与します。

国内最大級の水蓄熱槽を設置

国内最大級となる20,500㎥もの水蓄熱槽(4槽分割)を設置し、夏季は冷水・中温冷水、夏季以外は冷水・温水に分け、効率的にエネルギーを蓄えています。

  • この水蓄熱槽の水は災害時に需要家建物へ送り、非常用水として使用することでまち全体の性能を向上させます。
24時間高効率運転を実施し、高度なエネルギーマネジメントを行う

高効率となる部分負荷運転を意識し、環境にも機械にも優しいエネルギーマネジメントを実現

夜間に熱をため、昼間に蓄熱槽にためた熱を放熱し、TAKANAWA GATEWAY CITYの空調に活用します。
機械が高効率となる部分負荷運転を意識した蓄熱と放熱を行うことで、CO2削減など環境に優しいだけでなく、機械の負荷軽減にも寄与します。

熱のデマンドレスポンス

平常時のデマンドレスポンスに着目

一般的にデマンドレスポンスは電力需給のひっ迫を契機に、電力の需給バランスを意識したエネルギー管理を行うことを指しますが、当社は平常時における熱のデマンドレスポンスに着目しました。

需要家との連携(需給連携)によりまち全体の省CO2を推進

平常時においてエネルギーセンターの効率が向上する熱負荷ポイントを見出し、超えている熱量について需要家側に削減を要望します。要望を受けた需要家側にて、空調ゾーン毎に設定温度を緩和し、ゾーン毎に削減熱量を演算して要望した削減量を満たすようにします。

使用されるエネルギーが減ることに加え、エネルギーセンターの効率が向上することにより一次消費エネルギーが減少するため、省CO2に貢献できます。